30秒停めたらそれは放置自転車になる?

いつも使う銀行のATMでお金をおろすために、いつもの通り、自転車を止めました。

30秒後、自転車に戻ってみると作業着姿の2人のおじいさんが私の自転車のハンドルに何やら巻いています。

「あっ」と私が言いかけたのを遮り、リーダーっぽいおじいさんは、

「ここ停めちゃだめだよ! この紙、一応渡さなくちゃいけないから」

そう言って私に紙を手渡しました。

その紙には、赤と黄色の文字で大きく「警告、違法駐輪NO!!」の文字。

この紙を見て、私の内心は、

「たった30秒停めただけで、ここまでするの?」

「まるで犯罪者扱い!」

とムカムカ。

「この建物の裏に2時間停められる駐輪場があるから、そっちに停めて!」

強気で言われて、私も言い返したくなる。

「え、それは銀行の駐輪場のことですか? それとも駅の駐輪場?」

「いやいや、この建物の、だよ。」

「だから、それは銀行の駐輪場ってことですか?」

「いや、市が管理してるんだよ。」

「…それなら、見えるところに案内板でも出してくれればいいじゃない。」

と喉まで出かかったところで止めました。 

もらった「警告」の紙は手に握りつぶして、そのまま立ち去りました。

こうして書いてみると些細なことかも知れません。

でも、冷静に考えてみると私にも問題があったし、行政にも問題があるように思えます。 

私の問題。

30秒停めるくらいなら、いいじゃん、は放置自転車には通用しない。

自転車を停めた時間の長さに関係なく、自転車の利用者がその場を離れたら、その時点で放置自転車となる。

そのことを知らなった。

以下は小平市の例です。

放置自転車とは、法律で「自転車駐車場以外の場所に置かれ、利用者が自転車を離れて直ちに移動することができない状態」と定めており、小平市の条例でも、このような自転車を放置自転車としています。

言いかえると、置いている「時間の長さ」「置く理由」にかかわらず、自転車の利用者が「その場を離れた時点」で放置自転車となります。

小平市HPより。

(私の思う)行政の問題。

自転車が放置されないために、担当者が直接注意する以外の方法はないのだろうか。

せめて自転車置き場が他の場所にあることがすぐ分かるような表示板を見えるところに置いて欲しい。 

行動経済学には「ナッジ」という言葉があります。

日本語で「肘で軽く突く」という意味で、そこから派生して、人が望ましい行動を取るよう後押しする環境をデザインすることです。

ググるとナッジの例がいくつも出てくるのですが、放置自転車のナッジとしては、放置自転車に悩んでいた雑居ビルのオーナーが、放置自転車に

「ここは自転車捨て場です、ご自由にお持ち帰りください。」

という張り紙をしたところ、放置自転車がゼロになった、という話もあります。

行政にもこれくらいのユーモアを持って、「放置した」という意識のない人も、気持ちよく正しい置き場所へ導く仕組みを工夫して欲しい。

私なら、銀行から駐輪場まで目立つ色のペンキで自転車レーンを書くかな。

皆さんはどう思われます?

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