インド料理歴10年FPがセブンイレブンのカレーフェスを試食してみた
最近、カタい記事が続いていたので、ちょっと一息。
インドカレーが大好きです。
食べるのも大好きですが、作る方はもっと好きです。
きっかけは10年前。
インド全土とバングラディシュを横断した3か月の放浪旅。
往く当ても、目的も、そして帰国日すらも決めていない旅でした。
一つの街に留まるのは短くて2日、長くても5日ほど。
駆け足で巡る道中の食事は、ほぼ100%カレー。
毎日毎日飽きもせず、主に「ベジー」(肉を出さないお店。 出すところはノンベジーと呼ぶ)の食堂を探しては、見たことも食べたこともないものにチャレンジの繰り返し。 そのお陰で、ひどい下痢を何度も繰り返したことか。
数あるインド料理の中でも、特にお気に入りだったのは南インド料理。
グレイビー(どろどろ)でギ―(バター)を多用する北インドと違い、さらさらのカレーで野菜とお米中心が日本人の私にとても合いました。
その中でもお気に入りは、
マサラドーサ
ラッサム
ミールス全般
イドゥリー(米粉のパン。 主に朝食にカレーとの付け合わせで食べる)
パロータ(渦巻き状の揚げパン)
帰国が近いころには、すっかりインド料理の奥深さに魅せられていた私。
帰国後は、スパイスを集めて自分で作ったり、当時まだ少なかった南インド料理の店をあれこれ探し出しては出向いたものでした。
そして現在。
もっぱら作る専門の私に、「参考に」と妻が買ってきてくれたのが、
セブンイレブン「カレーフェス2022」のラインナップ。
上野の名店「デリー」の名物「カシミールカレー」と、大久保の名店「魯珈」の「SPICY CURRY」(魯珈プレート)。
まさか、近所のセブンイレブンで本格的なインドカレーが食べられるようになるとは。
10年前には夢にも思いませんでした。
左が魯珈の「SPICY CURRY」(税込702円)、右が銀座デリーの「カシミールカレー」(税込594円)。 味も値段も挑戦的!
早速、二人で試食。
まずは「カシミールカレー」
カシミールカレーは、ご飯とカレーの二段重ね
一口食べてみてビックリ。
悶えるほどの激辛です。
でも、感動。うまい。
かつて、上野の「デリー」で食べたカシミールカレーがしっかり再現されています。
「じゃがいも」と「鶏肉」もの具。
さらさらのルー。
そして泣く子も黙る「激辛」加減。
恐るべし、セブンイレブン。
それにしても、ちょっとやそっとの白飯では決して和らぐことのない辛さ。
横で喜び悶える(!?)私を見て、辛さが苦手な妻は決して手を付けませんでした。
ここでちょっとトリビア。
カシミール、と言えば北インド。
しかし、このサラサラのルーは南インドっぽい。
なぜ「カシミールカレー」?
そこで、調べてみると、この「カシミールカレー」、デリー創業者がメニューに出すに当たって、当初は「マドラスカレー」(マドラスは、南インド主要都市チェンナイのかつての名称)と名付ける予定だったそうです。
それが、何の間違いか、メニューの印刷業者に「カシミールカレー」と書いて出してしまい、それを訂正もせず、今に至るそう。
次は、「魯珈」の「SPICY CURRY」。
カレー、ターメリックライス、半熟卵がプレートに乗る「SPICY CURRY」
ネット上では、(激辛の「カシミールカレー」比べて)「味わい深くて食べやすい。」と評判でした。
さて口にしてみると、確かに食べやすい。
カシミールカレーの激辛に悶えた後なので、余計にそう感じます。
魯肉飯とチキンカレーという以外な組み合わせ。
インドはおろか、日本でも味わったことのない不思議な味です。
ただ、ちょっと私の好みではありません。
いろんなスパイスが主張しすぎていて、味がぼんやりしている感じです。
あと、塩辛さが前に出ているのも、私の苦手要素です。
しかし、これはあくまで「コンビニ飯」。
「超人気で行列の絶えない「魯珈」の(コンビニ)メニューは残念でしたが、お店で食べればきっとおいしいに違いない。」
そう考え、手持ちの「魯珈」レシピ本に紹介されている別のカレーを作ってみました。
こちらは好みに合わせてスパイスや塩を調節できるので、美味しくできました。
今度は是非、大久保の「魯珈」で直接食べてみたいです。
それにしても、好みはあるとは言え、ここまで「尖った」ラインナップを商品化するセブンイレブン。
改めて脱帽です。