水道光熱費レコーディング・ダイエット、始めませんか?(エクセルファイルダウンロード付き)
(本記事関連のエクセルファイルは、こちらからダウンロードできます!)
これらは、前年同月(9月)から上昇した電気とガスの価格です。※
※2022年9月消費者物価指数による。
これから年末にかけて、まだまだ電気・ガスは上がっていく予定です。
この状況で、わたしたちはどんな対処をすればいいのでしょうか?
政府は経済対策支援として一家庭あたり約2,000円を電気代負担軽減策をまとめようとしていますが、それも「焼石の水」。
それなら、今からもっと先を見据えて、「値上げに負けない」家計、ビジネス作りを始めませんか?
方法は簡単です。
毎月1回、請求書の内容を3分間エクセルに記録するだけ。
名付けて、「水道光熱費レコーディング・ダイエット」。
その実践方法を解説します。
記録するだけで50kgのダイエット!?
記録することが、どれだけの効果的か。
それを証明してみせたのが、今から15年の2007年に出版され、ベストセラーとなった「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫著)という本です。
2007年のベストセラー。 当時、レコーディング・ダイエットという言葉が流行する元になった本です。
著者のピーク時の体重が117kg(身長171cm)。
その彼が、「ある方法」によって体重を50kg減、体脂肪率17%減を達成しました。
ある方法とは、極めてシンプル。
メモ帳にその日食べたもの、摂取したエネルギー量などを記録し続ける、というものでした。
なぜ、そんな単純なことでこれほどのダイエットを成功させたのか。
著者によれば、体重やカロリーといった「数字」を直視することで、いかに自分が間食など余計なカロリーを取ってきたかが分かったから、と言います。
著者は、これを「レコーディング・ダイエット」と名付けました。
(誰が最初に始めたか、には議論があるようですが…)
成功の裏に「記録」あり
一見華やかな成功の裏には、必ずデータの記録があるものです。
プロ野球なら、
スコアラーが必ず敵チームの各選手のデータを記録し、自チームの選手との対戦成績を元に監督が選手の采配を行います。
企業なら、
経営計画でKPI(重要業績評価指標)を決め、実際のデータとの達成度合いを比較して経営戦略や改善に活かします。
そして、記録を取ることのメリットは、大きな組織だけではありません。
家計簿など、わたしたちの家庭やビジネスも同じです。
わたしも10年前から電気・ガス・水道料金の記録を取り続けていますが、その効果は抜群です。
記録とレポート化を実践した1年前と比べて、電気の使用量は25%、ガスは30%減少。
そのため、料金単価は昨年から20%近く上がっているにも関わらず、電気・ガス代は前年とほぼ変わりません。
記録することのメリット
それでは電気・ガスを記録すると、どんなメリットがあるのでしょうか?
以下は私の実感です。
1.料金を構成する要素が分かる。
料金の構成要素(基本料金、従量制料金など)を手入力で記録することで、それぞれの意味やプランの特徴などを理解できます。
この理解が、電気料金の「何が問題なのか」の気づきにつながります。
2.使用量の傾向が分かる。
一年を通じて、月ごとの使用量の傾向が分かるようになります。
すると、「来月は使用量が多くなりそうだから、クーラー1つはOFFにしておこう」など、自然と対策が取れるようになります。
3.節約を楽しめる。
データを記録しておくと、集計して分析したり、レポート化できます。
家族でレポートをシェアすることで、成果を褒め合ったり、対策を話し合えるようになります。
興味が湧きましたか?
それでは、次に実践方法をご紹介します。
エクセル版「水道光熱費レコーディング・ダイエット」の使い方。
まずは、こちらからEXCELファイルをダウンロードしてください。
(当事務所のホームページに移動します)
エクセルファイルは、4つのシートで構成されています。
1.レポート
2.電気
3.水道
4.ガス
まずは、「1.レポート」をご覧ください。
このレポートは、毎月一回入力する請求書のデータが元になっています。
そして、ここからいろんなことが分かります。
たとえば、「1.今月の結果」では、円グラフから水道光熱費に占める電気・ガス・水道代の内訳が。
そして「3.使用量と金額」の棒グラフからは水道光熱費が「前月比」と「前年同月比」でどれだけ上がったか(下がったか)。
これが一目で分かるだけで、自分の使用量の傾向がすぐに分かります。
しかし、このレポートの特徴はこれだけではありません。
「2.努力の成果」をご覧ください。
水道光熱費の前年同月比との差が、「価格差」と「数量差」に分かれているのがお分かりでしょうか?
このように分解している理由は、水道光熱費が上がった(下がった)理由を、「価格によるもの(=自分ではどうにもならない)」と、「使用量によるもの(=自分で何とかできる)」に分けるためです。
このように分けることで、「自分の努力の成果」を測ることができます。
例えば、上図の電気代を見てみましょう。
前年同月比では、+326円の上昇です。
これを分解した「価格差」は+2,928円。
ご存知の通り、電気料金が急上昇したことが原因ですが、これは私たちではどうにもできません。
一方、「数量差」は▲2,602円。
これは、節約で使用量を下げた成果です。
まとめると、このようになります。
「電気料金の急上昇で、2,028円分の電気代上昇要因があったものの、 ▲2,602円分昨年比で節約したため、前年同月比の電気代は+326円の上昇に抑えることができた。」
「数量差」、「価格差」の仕組みはこちらの記事でも解説しています。
ご興味のある方は是非お読みください。
レポートの仕組みがお分かり頂けたでしょうか?
是非、このレポートをご家庭やご自宅でお役立て下さい。
なお、残りのシート(2.電気、3.水道、4.ガス)は、それぞれデータを入力する箇所です。
それぞれサンプルデータを入力してありますが、請求書を参照して上書きしてください。
水道光熱費の高騰でお悩みの方: サポートします。
今回は、水道光熱費を記録することで、「値上げに負けない」家計、ビジネス作りができること、そしてツール「水道光熱費レコーディング・ダイエット」(エクセル)をご紹介しました。
是非、ダウンロードして試してみてください。
もし、使い方が分からない、どうやって記録を実践に移せば分からない、という方は、
メール(info@zfinancialassoc.com)、または電話090-6156-1127へご相談下さい。
(ご質問、および返信は無料です※)
※エクセルのカスタマイズなど作業が伴う場合のみ、有料(価格はご相談下さい)とさせて頂きます。